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2025年2月|トレカ市場最新動向と販売・買取データ


2025年2月度のトレカ市場は販売額の前年比99%とわずかに前年を下回る結果となりました。本記事では、トレーディングカードゲーム市場の月次データを詳しく分析、解説します。

2025年2月の販売、買取実績をデータで振り返る


以下のデータで2月度の販売、買取実績を直近2年と比較してみましょう。

2025年2月度前年比前々年比
新品販売87%116%
中古販売120%83%
販売合計99%99%
買取118%78%
全国CB店舗平均データ

販売に関して、前年を下回った主な要因は、ポケモンカードゲーム再販状況の違いによるものです。今年は、例年12月に発売される高単価パックの再販が昨年に比べてごく少量となった為、全体の売上に影響しました。ただし、過去タイトルの再販は好調で、中古販売は前年比120%と、新品商品の流通量が抑えられている分、シングルカードの売買が活発化しています。

新品販売はやや物足りなさはあるものの、需要と共有のバランスが取れており、定価販売が可能な市場環境が維持されています。これにより、店舗が適切な粗利を確保できる状態が続いています。

現在は自店でコントロールできる中古カードの販売・買取実績を向上させることが重要なタイミングと言えるでしょう。

遊戯王が好調!こまめな売価メンテが◎


遊戯王 QUARTER CENTURY ART COLLECTION

遊戯王デュエルマスターズは、2月の大型高単価商品「QUATER CENTURY ART COLLECTION」

こちらの影響で、新品販売のトップシェアを獲得しました。前年は遊戯王カードゲーム25周年イヤーで2月・3月に連続で2タイトルが発売されましたが、今年は例年通り2月の1タイトルのみ。それでも、多くのユーザーに人気のキャラクターが描かれたカードが話題となってショップ店頭も大いに盛り上がりました。

中古販売も前年比112%と好調で、買取も伸びてきています。ただし、店舗によっては買取が先行するケースもあるため、店頭での細かい売価メンテナンスを行い、早めの販売に繋げていきたいところです。

ワンピースカード・デュエルマスターズ・MTG・ドラゴンボールFWの最新動向


ワンピースカードゲーム:安定した市場

ワンピースカードゲーム 神速の拳

「神速の拳」今年は発売スケジュールが昨年より変更となり、新弾が3月に発売となりました。販売数量はほぼ前年並みで、中古売買も前年と同様。市場は堅調といえるでしょう。

デュエルマスターズ:構築済デッキがヒット

デュエルマスターズは構築済デッキ2種類が発売され、こちらも昨年から発売スケジュールを変えての展開となりました。新品単価は下がったものの、中古販売は前年111%と好調です。最近では、店舗でシングルカードを集めて「デッキ販売」する店舗もあり、この販売方法が非常に好調。新規ユーザーの獲得や、常連客の囲い込みにもつながるため、作成可能な店舗は是非チャレンジしてみてください。

マジック・ザ・ギャザリング:FFコラボで注目度上昇

MTGは新作発売に大型イベント開催、さらにファイナルファンタジーコラボの発表もあり、今後トレンドが上向くことは間違いありません。ここ数年の新規オープン店舗では取扱いがほぼない状況ですが、以前から取り扱いを続け、イベントも開催してきている店舗には大きなチャンスとなるでしょう。

ドラゴンボールFW:ユーザー定着が進む

ドラゴンボールフュージョンワールド 未知なる冒険

「未知なる冒険」2月に新弾が発売され、販売シェアは2%と決して多くはありませんが、新商品の販売ランキングでは4位に。市場に定着してきている印象です。中古市場もかつてのような高騰はなくなり、プレイヤー向けの堅調は売買が中心となってきています。

まとめ:2月のトレカ市況ポイントと今後の展望


ポケモンカードゲームのトレンドが復調し、圧倒的シェアNO1を継続しています。一方で、発売や再販スケジュールによって店舗業績が大きく変動する状況が続いています。そのため、前述したように安定した売り上げを確保するには中古売買の強化がカギとなるでしょう。

特に買取の強化に注力し、品揃えを増やすことが重要です。店舗でイベントを開催し集客を増やし、来店された客様が買いたい商品が常に準備出来ている状態にしておくことが求められます。

また、新規カードゲームも続々発売されており、どれも一定のファンを獲得しつつあります。これらは、ここ数年増えたポケモンカードやワンピースカードの専門店では取扱いがないことが多く、また商品の販売店舗数(競合店)も供給量が大きく伸びないので増えにくい傾向にあります。

各メーカーも需要と供給バランスは良く考えて出荷するので値崩れし難いのもここ数年の特徴となりつつあります。トレカをプレイするお客様は複数タイトルで遊ぶ傾向も強く、既存店舗はそういった面からも顧客を囲い込むのに有利と言えるでしょう。新規タイトルは競合や時点の客層を考慮しつつ積極的に取り扱いを検討したいです。また、新品の供給量が増えすぎない事は中古売買のチャンスにも繋がるので、並行してシングルカードの取り扱いも検討頂きたいです。

2025年2月のトレカ市況ポイント

  • 1.ポケカシェア独占による影響:店舗業績の影響が大きいため、多角的な施策が必要
  • 2.市場全体はバランスが安定:中古カードの販売・買取実績を上げていくことを優先させる
  • 3.幅広いジャンルの取扱いがカギ:競合や自店の客層を考慮しつつ、新規タイトルも取扱いを

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